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万力筋
【まんりきすじ】


旧国名:甲斐

(中世~近世)戦国期~江戸期の広域地名。山梨郡のうち。九筋二領の1つ。古代の表門(うわと)郷,山梨郷,加美郷にかかる地域。筋名の由来は中世の万力郷による。天正17年の伊奈忠次知行書立(石原初太郎家文書)に初見。文化初年の所属村名は,東光寺・板垣・阪折・横根・桜井・和戸・川田・松本・山埼・鎮目(しずめ)・徳条・熊野堂・寺本・国府(こう)・小松・加茂・別田・桑戸・下岩下・上岩下・落合・正徳寺・山根・上万力・八幡南・八幡北・江曽原・市河・大工・堀之内・水口・切差・岩手・西保下・西保中・牧平・西保北・隼・窪平・城古寺・千野々宮・倉科・杣口・室伏・成沢・下荻原・徳和・下釜口・上釜口の49か村で,石高2万3,134石余,戸数4,260・人口1万5,941,うち男7,969・女7,972,米麦のほか果物を産し,農外には養蚕および登せ糸の生産を多く営む(国志)。現在の甲府市の里垣・甲運地区,石和(いさわ)町山崎・松本,春日居町全域,山梨市の笛吹川以西,牧丘町全域,三富村下荻原・上釜口・下釜口・徳和にわたっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7098439