三国峠
【みくにとうげ】
本県(南都留(みなみつる)郡山中湖村)・静岡県・神奈川県の3県の境にそびえる三国山(1,320m)山頂北側の峠。標高1,167m。相模・駿河側の平地からは数百m高いので,戦国期には他国からの攻撃に対して一大障壁をなしていた。山中湖村平野から静岡県小山町に至る古道が当峠に通じ,ふもとの平野には口留番所があった。地質は第三紀中新世の海底火山噴出物と石英閃緑岩からなり,特に山中湖に面した南西山腹は富士の火山灰や火山砂で厚く覆われて緩傾斜をなし,旭ケ丘の湖畔に続く。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7098441 |