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御手洗川
【みたらしがわ】


東八代(ひがしやつしろ)郡一宮町内を流れる日川の支流。流長3.4km。1級河川。上流部を京戸川といい,県土木部の河川図では,同町鈴郷より下流を御手洗川という。また一説には,さらに下流で大石川が流入した下流を呼ぶこともある。これら2河川の合流点より,当河川は北西に流れ,北都塚を経て下矢作集落を南北に分け,日川橋の上流側で日川と合流する。南の金川,北の日川と複合した扇状地を形成している。御手洗の名は浅間神社と関係した名称である。流域は一宮町に属し,古代甲斐の中心舞台であった。浅間神社は旧国幣中社で,延喜式内社甲州一宮である。その例祭は4月15日で,御輿が甲府盆地を横断して釜無川畔(中巨摩(なかこま)郡竜王町)の三社神社まで御幸し甲州第一の大祭である。山城には軍団跡があり,矢作は古代矢作部の集落である。一宮は集団的なモモの産地で,全国に販売され,モモの花が咲く春の景観はすばらしい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7098477