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本栖風穴
【もとすふうけつ】


富士北麓,西八代(にしやつしろ)郡上九一色(かみくいしき)村精進(しようじ)にある溶岩洞。国天然記念物。第1・第2の風穴からなる。第1風穴は総延長330m前後と長いが,洞壁の形状はほとんど原形をとどめず,洞底には天井の落石岩塊が散乱し危険である。洞穴の中央部に深さ20mに及ぶ2個の噴気孔状の穴をもつ。溶岩中に含まれていた火山性ガスが洞穴生成直後洞内に下方から発散し,その量と圧力が高いため破裂孔をつくってガスとともに下部の溶岩をも噴出させて形成された,学術上も貴重な存在である。第2風穴は規模が小さく特徴はない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7098584