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角間渓谷
【かくまけいこく】


小県郡真田町の,烏帽子火山北麓を西流する角間川の上流部にある渓谷。角間峠より流下する角間川は烏帽子火山の泥流を浸食し,約4kmにわたり両岸に凝灰角礫岩のさまざまな形をした岩山を形成している。これらの岩山は一本岩・鬼が城・鞍外し岩などと呼ばれる。渓谷の中央部,200段ほどの石段を上った所に大きな洞穴があり,坂上田村麻呂の鬼退治の伝説のある岩屋観音堂がある。これは中世の修験道場であったともいわれる。観音堂の少し下流には,中世に真田氏らが保養した隠し湯といわれる角間温泉もあり観光地をなす。この渓谷の上流は鬼が城自然歩道で,角間峠を越えて群馬県鹿沢温泉や地蔵峠越えに立つ道しるべの観音の最後である百番観音の場所に出る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7099917