100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

上水内西山部
【かみみのちせいざんぶ】


上水内郡西部の地域称。北安曇(きたあずみ)郡との郡境の地域。南から蕎麦粒山・柄山・物見山・八方山・黒鼻山・東山・堂津岳の山々が連なる。第三紀層堆積後準平原化作用を受けたが,全般的に隆起回春が進み,河川の下刻作用が盛んで早壮年期の地形を呈し,地滑りの頻発地帯である。北安曇郡の姫川水系と裾花川水系との分水界を形成しているが,柄山以南は砂岩質であまり高峻でなく,青具峠・黒沢峠などを越える交通路は古くから開けていた。物見山以北は凝灰角礫岩の山体で,今なお人跡未踏の地を残している。近年では裾花川上流部の鬼無里村の観光開発が秘境ブームの中で進んでいるが,観光客は約10万人(昭和61年)にすぎない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7100169