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上水内中山部
【かみみのちちゅうさんぶ】


上水内郡中央部の地域称。全般的に第三紀の砂岩・礫岩・凝灰岩からなり,南部には犀川中流部が嵌入蛇行し,西から土尻川が流れこみ,その北を裾花川が地域を東西に横断するように流れる。高度は北へ向かって高まり,陣場平山・虫倉山・荒倉山の凝灰角礫岩の山々がそびえるが,県下有数の地滑り頻発地帯である。地形的には早壮年期の形状を示し,谷壁の傾斜は急で谷底平野はきわめて狭い。古くから養蚕が盛んだが,近年ホップ・ワサビなどの作物や,リンゴ・小梅の果樹,野菜の栽培が次第に伸び,肉牛・緬羊・鶏の飼育も進む。さらに弱電関係の工場進出も多少はみられるものの,過疎化を止めるだけの力はない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7100170