上水内北山部
【かみみのちほくさんぶ】

上水内郡北部の地域称。新潟県との県境にあたり，ほとんどが上信越高原国立公園に含まれる。また戸隠バードラインの開通により観光地化が急速に進んだ地域。北にある高妻山・乙妻山は硬い玢岩の山で，日本アルプスなみの鋭角的な山岳美を見せ，ブナの原生林に包まれている。戸隠山・西岳はともに凝灰角礫岩の山で，ほぼ水平な稜線を鋸の歯のように刻みこんだ山容をみせる。山麓に多くの宿坊があったが，近年スキー場やキャンプ場もでき，年間約140万人が戸隠高原を訪れる。飯綱山はコニーデ状の火山で，広大なすそ野には別荘地の開発が進んでいる。黒姫山もコニーデ状の火山で，戸隠バードラインに続く飯綱戸隠黒姫高原ルートが通じ，山麓にはスキー場・別荘地がある。斑尾山にもスキー場がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7100171