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唐沢ノ滝
【からさわのたき】


木曽郡木曽福島町,黒川の上流西洞(にしぼら)川に懸かる滝。高さ約60m。西洞川の河谷浸食の頂部に当たる。幅は3~4mであるが水量は比較的多く,滝の両岸にはカエデ・ブナ・ナラなどの広葉樹が岩壁と一体になり,緑や紅葉が美しい。木曽川と黒川の合流点黒川渡から,黒川沿いを走る国道361号を車で約40分の所にある。滝を眺めるには,下方からと上部からの両方がありいずれも国道沿い。特に上部からは,遠く中央アルプスの主峰駒ケ岳の連峰を一望することができる。ただし冬季この国道はカーブと凍結で危険なため,これより上方の地蔵峠越えで開田村に入る本道は,黒川本流沿いに折橋峠(新地蔵トンネル)経由のものが改良され,国道361号はあまり利用されなくなった。定期バスでJR中央本線木曽福島駅より約50分。この開田に通ずる道は,安政年間までは滝の右手の急峻な道を登っていたが,安政6年の地震で崩れ,現在の道がつくられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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