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神川
【かんがわ】


小県(ちいさがた)郡真田町・上田市を流れる1級河川。流長21.364km。同町の四阿山腹から流下し,菅平中心部の湧水を集め,上田市東部の国道18号神川橋近くで千曲川に合流する。上流では,鳥居峠より流下する渋沢川や和熊川・角間川を合流し,右岸に地蔵峠より流下する傍陽川および洗馬川などを集める。菅平盆地内は神川上流部にある遷急点によって堆積作用をする。遷急点は急流をなし,唐沢の滝と呼ばれる。滝より下流は四阿山の火山泥流を深く浸食して渓谷をなし,ここに菅平ダムが築造された。渋沢川を合流してからは勾配は緩やかになり,傍陽川合流点までは狭長な谷底平地を形成する。合流点から1kmほどは地盤隆起により再び渓谷をなす。上田盆地に出ると烏帽子火山泥流上に扇状地を形成し,神川台地をなす。千曲川との合流点近くは台地を浸食して再度谷を形成する。神川は台地上に広がる水田の灌漑用水源や上田市の上水源になっている。この台地の一部は染屋と呼ばれ,神川の右岸一帯に広がる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7100279