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清滝
【きよたき】


木曽郡王滝村,王滝川の支流大又川に懸かる滝。高さ約30m,幅5m程で,水量は梅雨期以外は余り多くない。御嶽溶岩流の遷急点に形成されたもので,火山中腹にできた一般的な滝の一つ。この滝が知られるようになったのは御嶽教信者の修験場所としてである。滝の規模は大きくはないが,江戸末期からの御嶽登山道に近いため信者はここで精進潔斎をした。特に厳寒の時期凍結した滝の氷柱を割って冷水に全身を打たれる行は厳しい。1月下旬には滝は凍結する。滝の直下に,天保6年に清滝不動尊が群馬県の信者によってつくられた。信者のうち行をする人はここにある着替えの小屋で白衣一枚になって落下する水に打たれるが,滝壺はない。近くにある新滝へ通ずる歩道があり,約10分で着く。新滝より清滝の方が信者や観光客が多く,団体で来る人々が多い。年間のうち7・8月がこれらの人々でにぎわい,ことに週末は狭い滝直下の平坦部は滝に近づく順番を待つほどである。御岳有料道路のバス停留所清滝入口より徒歩約5分。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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