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三滝
【さんたき】


南佐久郡北相木村,千曲川に注ぐ相木川の支流深沢川の上流に懸かる浅間(せんげ)の滝・大禅の滝・小禅の滝の総称。大禅の滝は大氷柱で知られ,観光客も多い。高さ約30m,幅約2m。水量は梅雨時を除いては少ない。水は上から20mほどの所にある断崖に突き出した岩に当たり,さらに2~3m下の岩に落ちる。1月下旬からの厳寒期には滝の下部から次第に結氷し,高さ30mほどの大氷柱ができ氷柱の表面は松カサ状になる。滝の横に弘化3年出羽国の行者が創建した観音堂があり,本尊は厄除観世音菩薩で4月26日の縁日には多くの信者が集まる。一帯はケヤキ・カエデ・マツなどが混在し深山の趣きがある。浅間の滝は別名猪音(ししおと)の滝と呼ばれ,車道(林道)沿いにある。高さ約40m,幅1m。水量は少ない。道路沿いに約100基ほどの地蔵があり,この道は江戸期から地元民や甲州・武州の人が通行し,それらの人々が地蔵を建立した。小禅の滝は高さ約10m,水量は少なく,岩壁をはうように流下する。大禅の滝からの見学路が整備されている。滝はJR小海線小海駅よりバス約40分,下新井の集落より舗装された林道を約3km登った所にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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