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藤沢川
【ふじさわがわ】


上伊那郡高遠(たかとお)町を流れる1級河川。流流13.08km。諏訪湖の南東部にある守屋山より流出し,高遠市街で三峰川に合流する。上流から松倉川・小田井入(おたいいり)沢・渡沢(わたざわ)・黒沢川などを合流する。南北に走る中央構造線に沿って流れるため,流路はほぼ直線状に南流する。沿岸には狭長な平地を堆積し,比較的谷幅は広いので,中世から集落が立地し,農耕地に利用されている。この流域は中世から諏訪の勢力圏に属し,三峰川,小渋川・遠山川の流路を利用して古くから遠江地方との交通路になり,また甲斐の日蓮宗が金沢峠越えで藤沢川流域に入り込み,県下では日蓮宗の中心地になっている。分水嶺の杖突峠を挟んで諏訪側は断層崖のため急斜面であるが,藤沢川は比較的勾配が緩い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7103089