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湯川
【ゆかわ】


県東部を流れる1級河川。波長34,335km。浅間火山の東方中腹にある白糸の滝を源流とし,佐久市塩名田で千曲川に合流する。主な支流には,軽井沢高原の南半部を流れる泥川(上流は矢ケ崎川)・発地(ほつち)川・茂沢(もざわ)川などがある。上流部は小瀬国有林の仲を流れ,野鳥の種類が多く探鳥に訪れる人が多い。千ケ滝別荘地や小瀬温泉・星野温泉などもある軽井沢別荘地を流下する。支流の矢ケ崎川は旧軽井沢で最も古い別荘地を流れる。中流部の中軽井沢沓掛の辺りは水量・川幅ともに小さいが,泥川や茂沢川を合流した油井集落付近からは厚く堆積した浅間火山泥流を深く浸食して峡谷をなす。佐久市岩村田辺りからは両岸に河川段丘を形成し,岩村田の名勝地の鼻顔(はなづら)稲荷神社もこの段丘上にある。湯川は浅間山麓一帯の水田潅漑用水源をなし,油井の下流には湯川ダムが築造されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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