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赤川
【あかがわ】


加茂郡白川町の南部を東から西へ流れている川。二ツ森山系の鹿遊山から源を発し,栃平・東谷・小倉・古田などの諸谷を合わせながら西流,藤井で黒川と合流。下赤河(しもあこう)から白川合流点までは赤川断層に沿って流れる。流域面積35.7km(^2)。幹線流路延長13.0km(うち河川法区域延長11.4km)。河川法による指定では赤川は黒川の支流になっているが,土地の人は黒川との合流点より下流,白川との合流点までの部分も赤川と呼ぶことが多い。川名は「白川・黒川・赤川などといふ川は,陸奥の白川・黒川をはじめ諸国に多くありて,何れも水の色によりて名づけたるものなり」(新撰美濃志)にあるように,上流に赤土地帯が多く,赤土の微粒が岩あかとなって河中の岩に沈着するため,赤味がかって見えるので赤川と呼ばれたらしい。流域にはほとんど谷底平野は形成されておらず,V字谷の緩やかな斜面を選んで切井(きりい)・赤川の集落がある。赤川沿いに主要地方道恵那白川線が通り,飛騨川沿いの国道41号と東濃地方の幹線国道19号とを結んでいる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7104155