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板取谷
【いたどりだに】


武儀(むぎ)郡板取村・洞戸(ほらど)村を貫流する板取川の流域。越美(えつみ)山地の左門岳を源流とし,日永(ひなが)山・明神山・平家岳・滝波山など標高1,000m以上の山口から新谷・岩本谷・松谷・タラガ谷・高賀谷など10数流の谷を合わせながら南流し,美濃市安宅毛(あたげ)で長良(ながら)川に合流。全長約47km。板取村島口・杉原・田口・白谷地区にわずかに埋積平地がみられるほかは,両岸の幅わずか1kmの谷底平地に集落が点在する。V字谷の板取峡をはじめ各所に渓谷があり,流域の80%以上が山林におおわれ,昭和初期までは筏流しが盛んであった。現在は林業振興地域の中核として経営の近代化・省力化が進められ,観光開発が期待されている。中流部(洞戸村)では渓流釣りが行われ,その下流は牧谷と呼ばれ「美濃和紙の里」として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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