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石徹白川
【いとしろがわ】


県の北西部を南西に流れる川。郡上(ぐじよう)郡内で日本海に注ぐただ一つの川。延長約27km,うち県内部分延長約13km(河川法区域延長県内部分約7km)。白山火山帯の銚子ケ峰・願教寺山に源を発する牛ケ谷を源流とし,丸山・芦倉山・天狗山・大日岳などの火山地帯から,初河(はつこ)谷・保川・朝日添(わさおぞ)川・峠川などの小支流を集め,石徹白の小盆地を流れて福井県和泉村朝日地区で九頭竜(くずりゆう)川に注ぐ。石徹白の名は,「白山中居神社記」に「伊邪那岐・伊邪那美の2神が船岡山の坂路に千引岩を引き,許等度をしようといわれた時,船岡山一帯に白雲がたなびいた。それにちなんで千引岩・許等度・白雲から1字ずつとって石度白と名づけた」とある。その後,泰澄大師が石徹白を通って白山へ登った時に「わが宿願貫徹せり」といわれ,石度白の度を変えて石徹白と書くようになったという(白鳥町史)。最上流部には美濃側の白山登山口があり,白山参拝の信者や修験道の行者の往来が盛んであったところ。近くには推定樹齢1,800年の石徹白杉がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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