100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

宇津江四十八滝
【うつえしじゅうはったき】


吉城(よしき)郡国府町の宇津江川上流の名勝地。標高700~1,000mに階段上にかかる大小数十の滝で,下流から魚返滝(高さ6.0m)・平滝(4.0m)・函滝(11.2m)・上段滝(10.1m)・梵音(きようのき)滝(9.8m)・王滝(17.8m)・銚子口滝(9.8m)・障泥(しようでい)滝(9.8m)・瑠璃滝(2.6m)・布晒(ぬのさらし)滝(4.0m)・上平滝(4.5m)などが主なもの。銚子口滝より上流の滝は岩石が滑らかであるので,下流部の滝より早い時期に形成されたと思われ,障泥滝は頂点から滝壺まで1枚の岩石からなる珍しいもの。古くはあまり知られていなかったが,赤田臥牛の「村江観瀑記」(安永8年)で紹介されて以来,文人墨客の来訪が多くなった(国府村史)。昭和35年県立自然公園となる。両岸には石畳や鉄梯子などの整備された遊歩道が通じ,盌水(わんすい)滝上の展望台から北アルプス連峰を眺望できる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7104711