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恵那峡
【えなきょう】


東濃地方にある木曽川の峡谷。中津川市・恵那市・恵那郡蛭川(ひるかわ)村・同郡福岡町にまたがる。古生層からなる美濃高原を先行谷をなして流下する木曽川の激しい下刻によって形成された。志賀重昂の命名。大正13年大同電力によるわが国最初のダム式発電所の新設に伴い,恵那市と恵那郡蛭川村にまたがる高さ53.38m・長さ252.4mのコンクリート重力ダムが築造され,上流12kmにわたる人造湖が生まれた。一部の奇岩怪石は水没したが,遊覧船の就航で軍艦岩・獅子岩・屏風岩・品ノ字岩をはじめ両岸の景勝の観賞は容易になった。昭和29年県立自然公園に指定,全長717m・球形41人乗りロープウェーが設けられ,湖上上空から景観を楽しめるようになった。近くに天然記念物の傘岩,ラジウム泉の金竜温泉もあり,国鉄中央本線・中央自動車道・国道19号による交通の便がよく,多くの観光客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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