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鬼谷川
【おんだにがわ】


県中央部,郡上(ぐじよう)郡八幡(はちまん)町の東部美山(みやま)地区の水を集めて南に流れ,さらに方向を変え蛇行しながら北東流して,和良(わら)村宮地で鹿倉(かくら)山と合流する和良川本流の1つ。延長約19km(河川法区域延長13km)。八幡町美山にある鬼谷湖付近を水源とし,上流部美山地区一帯は古生層の石灰岩山地が多く,カルスト地形が見られ鍾乳洞が多い。丘陵性山地の中を紆余曲折して流れる川の両岸には小規模な沖積平地が発達し,小山村と狭い耕地が開かれている。和良川本流とともにオオサンショウウオの生息地として昭和2年国の天然記念物に指定。鬼谷湖は農業用貯水池としてつくられたが,上高地にある大正池に似ているので,八幡町八景の1つとして推賞されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7105178