100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

川浦谷
【かおれだに】


板取峡・紫八丁(むらさきはつちよう)ともいう。長良(ながら)川の支流板取川最上流部の渓谷。福井県境の左門岳に発し,銚子滝を経て箱洞・内啣(うちばみ)谷を合わせ,白水岳から流下する西ケ洞,さらに海ノ溝(うのみぞ)谷・明石谷を合わせ板取村杉原に至る。長さ10km。両岸にはコウヤマキ・ヒノキ・モミ・ブナ・トチなどの原生林(4,500ha)が続く。江戸期には尾張藩が断木を行い筏流しが盛んに行われ,木地師も多く入山したが,明治期にともに廃れた。現在銚子谷林道が奥地まで通じ,下流部には多くのキャンプ場などが開設され,かつての秘境も観光客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7105203