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春日谷
【かすがだに】


揖斐(いび)郡春日村にある粕(かす)川(揖斐川支流)沿いの峡谷。江戸期は大垣藩領で,揖斐川本流の山地を北山谷といったのに対し,西山谷と称した。東西に走る断層谷で,南北方向の断層谷である高橋谷・野原谷・樫原(かしばら)谷・足打(あしうち)谷・滝谷が合流。耕地が少なく,かつては木炭生産が盛んであったが,近年は山腹を利用した茶の栽培,ドロマイトの採掘が行われている。支谷の長谷川をさかのぼって岩手峠を越えると関ケ原に出るが,小西行長や宇喜田秀家が関ケ原の敗戦後春日谷へ逃げのびた山道である。一部が揖斐関ケ原養老国定公園に属し,東海道自然歩道が久瀬(くぜ)村日坂から南下し,池田山まで通過する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7105286