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霞間ケ谷
【かまがたに】


釜ケ谷(新撰美濃志)・霞間ケ渓(国土地理院地形図)とも書く。揖斐(いび)郡池田町にある池田山東斜面の浸食谷。池田山東斜面は断層崖で,霞間ケ谷のほか大津谷大谷などが複合扇状地を形成し,扇端部の湧水地域で合流して杭瀬(くいぜ)川(揖斐川支流)となる。古くから近郷の村々の入会地として薪取り,草刈りに利用されていたが,慶安3年の大山崩を機に,大垣藩が草木の伐採を禁じ山の保護に努めてから,山桜が自生。明治以後も植樹など保護育成に努めたため桜の名所となり,大正2年には養老鉄道(現近鉄揖斐線)が開通し,池野駅を開設。昭和3年「霞間ケ谷の桜」は国の名勝天然記念物,同45年揖斐関ケ原養老国定公園の一部に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7105461