坂の峠
【さかのとうげ】
武儀(むぎ)郡武芸川(むげかわ)町寺尾と谷口の間にある峠。汾陽寺(ふんようじ)山と権現山の鞍部で標高225m。県道乙狩(おとがり)北野線が通る。武芸川断層に伴う傾動地形をなし,北の寺尾側に緩く南に急。頂上の北側2kmにわたる県道沿いの寺尾ケ原千本桜は,昭和27年サンフランシスコ条約の発効を記念して植樹したもの。南側中腹にある臨済宗妙心寺派の乾徳山汾陽寺は斎藤利永の創建で,県重要文化財の「涅槃の図」(鎌倉期)を所蔵する。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7106230 |