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付知川
【つけちがわ】


県東南部を南に流れる川。唐塩山の東に源を発し,恵那郡付知町から福岡町を経て中津川市苗木で木曽川に合流する。延長約31km(河川法区域延長約27km)。別名を青川といい,水底の花崗岩が流れに映えて,当地随一の清流である。上流部は1,500m内外の阿寺(あでら)山地を浸食して深い渓谷を作っているが,付知町域に入ると阿寺断層崖下の付知盆地や福岡町・中津川市の比較的平坦地を流れる。合流点付近からの浸食復活により福岡町域では川床が著しく低く,農業用水として利用できなかったが,昭和40年農林省が10か年の歳月と9億2,000万円の費用で右岸の取水工事を完成,250haの田畑の灌漑を行った。次いで水路を延長して,同53年には中津川市西山にも取水,328haの田畑の灌漑を行っている。流域一帯は景勝の地で,裏木曽県立公園の指定を受け,付知峡・横川渓谷・栗本・下村などは,夏季キャンプ場としてにぎわう。またウグイ・アユ・ニジマスなどが豊富で,夏季は釣り人でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7107167