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津保谷
【つぼだに】


長良(ながら)川の支流津保川流域の通称。「上之保・中之保・下之保三郷をすべて津保谷と云ふ」(新撰美濃志)。津保川は武儀(むぎ)郡北東部の放生(ほうじよう)峠に発し,上之保村・武儀町を南下,中濃盆地を西南に流下し,岐阜市芥見(あくたみ)で長良川に合流。全長53km。上流部は赤鍋峡など一部が渓流をなし,甌穴(おうけつ)も見られる。中流部は河岸に平地が発達し,下流部の河岸段丘面上とともに集落が点在する。上流部の上之保村・武儀町は90%近くが山林におおわれ,ヒノキは「津保のヒノキ」として有名。製材・木材加工業のほか,茶・栗・シイタケの栽培,養蚕などの育成も行われているが,県道関金山線の整備に伴い,関市・美濃加茂市・岐阜市への転出・通勤が激増し,過疎化・兼業化が進んでいる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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