八草峠
【はっそうとうげ】
揖斐(いび)郡坂内村と滋賀県伊香(いか)郡木之本町との県境にある峠。標高約730m。かつて揖斐川上流部の山村は近江との文物交流が盛んであったが,その主要ルートであった。明治27年揖斐川本流から坂内川沿いに川上(かわうえ)まで車道が開通し,八草越は利用されなくなって峠下の八草集落も廃村となった。昭和25年1.5km南に林道が新設され,旧道は廃道となった。新道は同45年国道303号に昇格したが,改良工事が進まず冬季は積雪で閉鎖される。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7108024 |