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東谷
【ひがしだに】


福井県境の高倉(こうくら)峠に発する揖斐(いび)川本流の源流。揖斐郡藤橋村中央部を東南に流下し,上開田で西谷と合流する。赤谷(あかんたに)と称する最上流はかなり険しいが,ヒン谷合流点付近からは崖錐・扇状地・段丘沖積地などの谷底平野が発達し,塚・三軒屋・櫨原(はぜはら)・山手の4集落がある。ヒン谷合流点の小段丘面宮ケ原は縄文遺跡で,人類居住の古さを示す。谷を登りつめて檜尾・高倉・冠(かんむり)の各峠を越えて越前に至るルートは,美濃・越前の交易路として利用されたが,現在は冠峠に自動車道が通じている。昭和56年着工予定の徳山ダムが完成すると,4集落とも水没する。揖斐県立自然公園に属し,塚までバスが通う。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7108147