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左俣谷
【ひだりまただに】


樅沢(もみさわ)岳南斜面に発する谷。正しくは蒲田(がまだ)川左俣谷という。南流して大ノマ谷・穴毛谷を合わせ,新穂高温泉で右俣谷と合して蒲田川となる。双六(すごろく)岳の登山コースは,第2次大戦前は右俣谷沿いに槍平に入って西鎌尾根を経るか,クリヤ谷を遡行して笠ケ岳山頂を経ていた。戦後,北陸電力中崎発電所の新設,国有林の出材に伴い新穂高温泉の上流4kmまで林道が通じた。林道の終点はワサビ平と命名され,ここから大ノマ乗越に出て双六小屋に至る登山路が開かれた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7108226