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檜峠
【ひのきとうげ】


郡上(ぐじよう)郡白鳥(しろとり)町の歩岐島と石徹白(いとしろ)の間にある峠。大日ケ峠と毘沙門(びしやもん)岳の鞍部で標高約950m。石徹白川の支流峠川や麓にある阿弥陀ケ滝をなす洞ケ谷の水源。美濃と越前の国境にあるので国坂(くにさか)峠(国境(くにさかい)が国坂に転訛)ともいった(美濃国絵図・宝暦年間郡上郡絵図)。神用木として伐採が禁じられていたこともあって,周辺に檜が多かったのが命名の由来。養老年間に泰澄大師が白山登拝の美濃路を開いたと伝え,白山信仰の隆昌とともに登拝者の往来でにぎわう。旧道は阿弥陀ケ滝の南側を通っていたが,昭和32年北側を通る新道を開設,同38年国鉄バスの運行を開始。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7108249