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宮峠
【みやとうげ】


大野郡宮村と久々野(くぐの)町山梨の間にある峠。表日本と裏日本を分ける分水嶺を越える交通の要所。国道41号線が走る。標高782m。峠を宮村側に下りた所に飛騨一宮水無(みなし)神社があることから宮峠またの名を水無峠ともいう(地名辞書)。天正年間,それまでの官道である位山街道の不便さを補うため金森長近が飛騨川に沿った河内路(益田街道)を開いてから,美濃と飛騨を結ぶ中心街道となった。現在の国道41号と異なり,旧道は峠から宮谷を下り直接水無神社の脇へ出るルートであった。明治になって現在の国道41号のルートができ大正期には自動車の通行が可能となったが,歩行者はほとんど旧道を通った。昭和42年の国道41号の大改修により道路事情は大幅に改善された。付近を国鉄高山本線の宮トンネル(2,080m)が貫通(宮村史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7108954