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吉田川
【よしだがわ】


郡上(ぐじよう)郡の東北部を南に流れる川。大野郡荘川(しようかわ)村と郡上郡明宝村(めいほう)村の境にある烏帽子(えぼし)岳東方に源を発し,主要地方道高山八幡線の坂本峠の麓を通り,左岸に気良川・寒水(かなみず)川・小駄良(こだら)川などを集めて八幡町市街地の西方で長良川に注ぐ。延長約32km(河川法区域延長約21km)。河岸は上流部まで狭長な沖積地が本・支流とも発達し,水田が開け集落が立地する。沖積地を流れる河川は上流部を除き,浸食が復活して,峡谷が発達しつつあり,有穂(ありほ)地区の天竜峡はその代表的な所である。川に沿って通る主要地方道高山八幡線は,昭和51年より4年の歳月をかけて,拡幅工事と坂本峠のトンネル化工事が行われている。吉田川東岸にある畑佐鉱山は,天正18年に発見されたと伝えられ,最初は畑佐の北,長尾で銀鉱を稼行していたが,その後畑佐で銅鉱を発見,元禄7年より稼行,明治末まで採掘されたという(郡上郡史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7109273