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阿多古川
【あたごがわ】


天竜川の1支流。天竜市北西部の熊と愛知県境の山地に源を発し,東流して天竜市落合で西阿多古川を合流させ,天竜市鹿島で天竜川と合流する。流長22.6km・流域面積72.1km(^2)。三波川帯の結晶片岩からなる地帯を地層の構造と斜交する方向をとって流れるために,蛇行が著しい。また,河床には基盤が露出し,市場橋付近では,カンラン岩・蛇紋岩・滑石がみられる。背後の森林地帯との調和による渓流美をなしている。流域の阿多古地区にはテント村があり,河原を使ってのキャンプファイヤーや水遊びなどができ訪れる人も多い。集落は流路沿いの袋状に発達した沖積地にある。上流の熊には秋葉山からの東海自然歩道が通じ,近くには黒滝や渋川ツツジ群落がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7109541