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江ノ浦湾
【えのうらわん】


江の浦湾とも書く。駿河(するが)湾奥部,広義の内浦湾東部の入江で,沼津市街地南部に位置する湾。旧静浦村が面する海域であるので静浦湾とも呼ばれる。大久保の鼻と淡島とを結ぶ線が湾口となり,古くから良港として利用されたが,現在も静浦漁港がある。江ノ浦・多比・口野とつづく海岸線は山地の迫る沈降海岸の地形をもち,かつては陸地と離れた孤島であった赤島・口野島は人工改変により陸つづきになっている。海底地形をみると深度50mほどまでは陸地の地形の延長である海底谷や浅海部による起伏のある海底であるが,50m以深は平坦な海底地形となる。海面養殖がさかんで,かつては真珠,現在はハマチの生産が多く,沿岸の集落は干物の水産加工がさかんである。口野は狩野川放水路の排出口が位置している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7110159