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興津浜
【おきつのはま】


鎌倉期から見える浜の名。駿河国庵原郡のうち。初見は「十六夜日記」建治3年10月26日条で,「わらしな川とかやわたりて,おきつの浜にうちいづ。なくなくいでしあとの月かげなど,まづおもひいでらる」とある。ここから清見が関にかけては名勝として知られ,戦国期,大永4年には連歌師柴屋軒宗長がこの磯で「なみの音夕やみ更(ふけ)て岩づたふ磯まのみちをてらすいさり火」といった歌を詠んでいる(宗長手記)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7110455