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仿僧川
【ぼうそうがわ】


2級河川太田川水系の支流。磐田原台地西側の天竜川下流平野を南流し,磐田(いわた)市南部から東流して河口付近磐田郡福田(ふくで)町福田南部で,太田川に合流。流長12.6km・流域面積81km(^2)。上流は標高約10mの沖積平野で,天正16年寺谷用水が創設されている。中流から下流域は後氷期の海進により大の浦と呼ばれた入り江で,軟弱地盤地域である。また天竜川の旧河道や後背湿地,自然堤防も交錯し,気子島・刑部島・笹原島・新島・豊島・北島・雲雀島・小島など砂礫質の微高地や中州を意味する集落が分布。排水不良地で氾濫も頻発したことから,天保2年鰕島(えびじま)水道(現在草崎・海老島付近)を開削し福田町の遠州灘へ流路を改修した。下流では磐田原台地南斜面の水を集める今ノ浦川と合流し,遠州灘の浜堤・砂丘により流路が妨げられ閉塞的で東流する。太郎馬新田・清庵新田・塩新田など近世の新田開発地名も多数分布。河口付近は養鰻場や福田港がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7114141