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神子元島
【みこもとじま】


下田港の南東約10kmの沖合いにある島。相模灘と駿河湾の境に位置し,周囲約4km,最高点は標高56m。輝石安山岩溶岩・凝灰角礫岩などからなる無人島の岩礁で,磯釣りの名所でもある。付近の海域には岩礁が多く航路の難所であるため,島の中央には国史跡の神子元島灯台がある。同灯台は慶応2年の改税約書によって建設された灯台で,観音崎・剣崎・野島・樫野崎・潮岬・伊五島・佐々岬などとともに設けられた。日本最古の黒白横線・石造円形の洋式灯台で,明治2年にイギリス人ブラントンによって着工され,翌3年完成,同年11月に初点火された。海面からの高さ51m,光力80万カンデラ,光達距離20km。灯台位置は北緯34°35′・東経138°57′。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7114395