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水窪川
【みさくぼがわ】


天竜川水系の1支流。磐田(いわた)郡水窪町大野で白倉川と戸中(とちゆう)川が合流して水窪川となり,南流して,佐久間町西渡(にしど)で天竜川と合流する。流長31.7km・流域面積221.9km(^2)。主な支流に中央構造線に沿って南流する翁(おきな)川,白倉山南麓に源を発する白倉川,水窪湖・山王峡を通過して流れる戸中川,長野県との県境の兵越(ひようごし)峠から流れる草木川などがある。水窪町城西(しろにし)では結晶片岩の山地を下刻して流れ,蛇行が著しい。流域は森林地帯となっており,スギ・ヒノキの人工林やモミ・ツガなどの天然林が豊富で,天竜林業地帯の北限の一翼をなしている。平坦な耕地が少ないため,河川の河谷などに集落や茶畑が散在する。西浦(にしうれ)の田楽能は有名で,昭和42年10月県無形文化財に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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