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愛知郡東条
【あいちぐんとうじょう】


旧国名:尾張

(中世)鎌倉期~南北朝期に見える広域地名。尾張国愛知郡のうち。嘉禎4年12月日の阿願解に「尾張国愛智郡東条寺尾笠寺」と見え,同寺敷地荒野3町余に対する神役・院役の免除などを熱田(あつた)社に求めている(笠覆寺文書/鎌遺5336)。弘安5年7月日の山城浄金剛院領田畠坪付注進状によれば,「愛智郡東条黒間」に新田9反小があった(醍醐寺文書/同前14673)。下って貞和6年2月21日,「尾張国愛智郡東条作良郷」内田地が沙弥道智から熱田社へ寄進されている(張州雑志抄/大日料6‐14)。笠寺,作良郷は現在の名古屋市南区に比定される。愛知郡を東西に分けたうちの東部分を指すと考えられるが,その境界は明確でない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7115102