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神越川
【かみこしがわ】


寧比曽(ねびそ)岳・出来山付近に源を発する金蔵連(ごんぞうれ)川と田之士里(たのしり)川を集めて西流し,東加茂郡足助(あすけ)町御内蔵連(みうちぞうれん)を経て北側に迂回し,大見川を合わせて同町安実京(あじきよう)付近で巴川に注ぐ。1級河川。流長8.48km・流域面積46.6km(^2)。周囲の小起伏面を深くえぐって典型的な幼年谷をなし,美しい渓谷美を作り,神越渓谷と呼ばれる。足助町山ノ中立への入口付近の河床には,この地方の人が十二釜と呼ぶ甌穴がある。渓谷にはミソサザイやカワセミなどの野鳥や,金蔵連にはモリアオガエル・サンショウウオが生息する。また支流の田之士里川沿いには,県自然環境保全地域の田之士里湿原がある。明治44年足助町東大見に出力500kwの発電所が建設され,近年はマス釣場や養魚場などの観光漁業も盛ん。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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