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弁天谷
【べんてんだに】


豊川の支流栗島川上流の渓谷。北設楽(きたしたら)郡設楽町の西部,段戸国有林のなかに所在。谷の両岸にはスギやヒノキの人工林が見られる。随所に残る雑木林では,秋の紅葉,春のコブシ・シャクナゲの花が楽しめる。夏はヤマメの渓流釣りで知られる。天明3年の江戸城の火災に対し,幕府は復興のための用材を直轄地であった段戸に求めた。用材係の堀氏は用材の搬出が無事終了できたことを感謝し,御料林鎮護のため不忍池弁財天分霊の祠を谷の中ほどに建てた。以来この谷を弁天谷と称するようになったといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7123043