三河大島
【みかわおおしま】

蒲郡(がまごおり)市三谷町の海岸から３kmの沖合いにある島。標高46m，面積6.4ha。周囲２kmの海岸は断崖と砂浜からなり，平坦な丘を形成し，全島花崗岩からなる。全島がクロマツを主とした二次林となっている。縄文後期・晩期の土器片が採集されている。島のナメクジウオは，昭和９年竹内金六によって発見され，その分布が中部日本での北限ということから，同16年国天然記念物となる。しかし，同43～44年の生息実態調査では，生息を確認できなかった（蒲郡市誌）。また島は，昭和５年鉄道省から海水浴場・キャンプ地に指定され，海水浴客でにぎわうようになった。夏季には，三谷温泉と蒲郡乗船センターから渡船できる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7123514