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朝明渓谷
【あさけけいこく】


三重郡菰野(こもの)町,鈴鹿山脈中部の釈迦ケ岳から東流する朝明川上流にある渓谷。鈴鹿国定公園の景勝地の1つで,花崗岩の風化した白砂や巨石の間を清流が縫う。宿泊施設の完備したキャンプ地・登山基地。鈴鹿の上高地の異称をもつ。朝明ヒュッテ前から庵座谷を溯上すれば釈迦ケ岳へ,朝明川を溯上すれば,北から羽鳥(はと)峰峠・中峠(黄和田峠)・根の平峠などの滋賀県境稜線に達し,滋賀県側に下れば愛知(えち)川上流部である。当渓谷の東部を朝明川に直交する形で東海自然歩道が通り,北上すれば尾高高原,南下すれば風越谷・井戸ケ谷を経て湯ノ山温泉に至る。近鉄湯ノ山線菰野駅前からバス便が通じ,春秋の土曜・休日と夏季は朝明ヒュッテまで運行される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7124890