100辞書・辞典一括検索

JLogos

16

阿津里浜
【あづりはま】


志摩郡志摩町越賀西部にある浜。熊野灘に面しわん型にくぼんだ入江で,長さ約0.5km。付近には県唯一の縄文貝塚(阿津里貝塚)があり,さらに西方の布浜(めはま)周辺には30数基の古墳群がある。古代「布浜ノ御厨」(神領目録)とあり,おそらく現在の越賀地方の発祥地で,津波か台風で里が全滅したものと思われる(鳥羽志摩新誌)。江戸期,越賀は鳥羽・安乗・浜島とともに志州四津といわれた港(志陽略志)。阿津は,海の津という意味か,アズミ族(南方海洋民族)と関係あるのか,その名の由来は不詳。現在この地は,ハマユウの自生する奥志摩のキャンプ場として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7124942