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天岩戸
【あまのいわと】


伊勢市豊川町高倉山(外宮の西)の山嶺にある岩窟。6世紀中頃~後半の構築と考えられる巨石横穴式古墳。全長32m・幅(羨道)1.9m・玄室3.3m・高さ8m(三重大学調査)。県下で最大,全国第9位。岩窟は春日戸高座の神,伊勢津彦の居住跡(岩屋本縁記),上古の廟所(宮川夜話),倭姫命の陵墓(松本時彦説)などの諸説がある。「神宮典略」の明応8年頃外宮天岩戸を初見とし,この頃よりその名が広まったとある。南北朝期から戦国期にかけて神宮の衰微に伴い神宮所得の一助に参詣客を誘い,以後明治初年まで続いた(宇治山田市史)。名称は,天上の岩戸にちなんで名づけたのではないかという(伊勢参宮名所図会)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7124974