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池の浦
【いけのうら】


度会(わたらい)郡二見町松下の神前(こうざき)岬と対岸の鳥羽市小浜半島に囲まれた入江。古書には「この入江常に風なく,波穏にして池水の如く,伊気の浦と命名せられし」(倭姫命世紀),また「二宮御領伊介御厨」(神宮雑例集)とある。湾口の神前岬は伊勢に向かう海路の難所で,しけのとき,波静かなこの入江が古くから避難場所(風待港)として利用された。湾の中央に中の島,湾頭に堅神(かたかみ)の町があり,国立鳥羽商船高等専門学校がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7125090