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生浦湾
【おおのうらわん】


麻生の浦とも書く。鳥羽市東南方にある湾。湾口付近に麻倉島と大村島があり,奥深い入江となっている。古代,斎宮(伊勢神宮に奉仕した斎王の宮)の御庄で,ナシがとれ「麻生の浦に片枝さしおほひなる梨のなりもならずもねてかたらはむ」(古今集巻20)など古歌に多く詠まれた土地。湾名は,麻が多く自生していたからといわれる。湾内では,ボラ・コノシロ・クロダイなどがよくとれ,真珠・カキ・ノリの養殖が盛ん。昭和48年,パールロードが開通し,陸の孤島と呼ばれた浦村地区(今浦・本浦)に湾をまたぐ麻生の浦大橋ができた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7125708