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大野浜
【おおのはま】


志摩半島南部,志摩郡志摩町片田にあり,約1.5kmの弧状の海岸線をもつ浜。太平洋に面し,台風時には高波を受ける。安政元年の大地震による大津波は,志摩半島一帯をなめつくし,中でも前志摩半島中最大の浜をもち,その背後の水田の開けた片田の被害は大きかった(大津波流倒之記)。また,昭和34年の伊勢湾台風による被害も大きく,その後,国の補助により高さ10m・幅9mのコンクリート堤防が完成した。浜名は,広い野を意味し,神宮の御厨が多かった前志摩の地で「小大野の御薗」(神鳳鈔)とあるのにちなむ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7125714