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国府の白浜
【こうのしらはま】


志摩半島東部,志摩郡阿児(あご)町国府から甲賀に至る約2kmの浜。太平洋に面した広々とした白砂の浜で,古くからハマグリの産地として知られた。浜の南部は阿児の松原と呼ばれ,クロマツが茂り,白砂青松の景観に優れる。かつては,志摩国府の国分寺下の海岸から甲賀の里まで松林が続いていた。第2次大戦中,軍隊により国府海岸一帯の松が切られ,現在はそこにゴルフ場が造られている。当浜は,近年波乗り(サーフィン)の浜として知られ,遠く名古屋や京阪神方面から若者が集まる。現在は半農半漁の小さな集落で,家々は高い槇垣で囲まれ,古くから隠居制度などの独自の風習が続けられてきた村。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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