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外城田川
【ときだがわ】


多気郡多気町野中に源を発し,度会(わたらい)郡玉城町・小俣(おばた)町を流れ,伊勢市東豊浜町で伊勢湾に注ぐ。2級河川。流長24km。上流の国束(くづか)山(414m)山麓に多くの溜池をもち,水量僅少のため,一名貧乏川と呼ばれ,「倭姫命世紀」には「其河水寒有寒川号給」とある。流域一帯は,低い洪積台地(5~10m)が広がる。「城田」は,自然堤防や洪積台地を分かち刻み,開き田・墾(あら)き田という意味。中流の多気町土羽(泊場の意)に伊勢神宮の摂社,御船神社があり,ここまで船がさかのぼったという(倭姫命世紀)。その下流の玉城町田丸は,古くから熊野街道の要衝。南北朝期,南朝の重臣北畠氏の居城があったところで,丘陵上に田丸城址がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7128007